母のスマートフォンを開けられずにいたとき、 気がかりだったことのひとつが、毎月の引き落としでした。 何をいくつ契約していたのか、家族の誰も知らなかったのです。
音楽や動画の見放題、写真の保存容量、ゲームや新聞のアプリ。 月に数百円のものが多いので、一つひとつは小さな金額です。 ただ、契約した本人しか知らないまま、何年も続いていることがあります。
この記事では、スマホに残ったサブスクをどう見つけて、 どう解約すればいいのかを順にお伝えします。 ご自身の棚卸しにも、ご家族のスマホを確認するときにも使える手順です。 こちらも、一度に全部やらなくて大丈夫です。今日は一覧を開くだけでも十分だと思います。
1. iPhoneでサブスクの一覧を開く
「設定」を開いて、一番上に出ているご自身のお名前を押します。 そのなかに「サブスクリプション」という項目があるので、 そこを押すと、契約中のものと、過去に解約したものが一覧で出てきます。
もしその項目が見当たらなければ、 「App Store」のアプリを開いて、右上の丸いアイコンから 「サブスクリプション」を探してみてください。同じ一覧に辿り着けます。 私も母のときはこの画面の存在すら知らず、ずいぶん遠回りをしました。
2. Androidの「定期購入」を確認する
「Google Play」のアプリを開いて、右上にある丸いアイコンを押します。 「お支払いと定期購入」、そのなかの「定期購入」で、同じように一覧が見られます。
ひとつ気をつけたいのが、Googleのアカウントを複数お使いの場合です。 アカウントごとに契約が分かれているので、 右上のアイコンから切り替えて、それぞれ確認してみてください。
3. 一覧に出てこない契約を、明細から探す
ここが、少しややこしいところです。 上の一覧に出てくるのは、iPhoneやAndroidのアプリを通して申し込んだ契約だけ。 パソコンやホームページから直接申し込んだものや、 携帯会社のサービス(dメニューやauスマートパスなど)から申し込んだものは、 ここには表示されません。
見落としを防ぐには、クレジットカードの明細を13か月分さかのぼって、 同じ会社から同じ金額が引き落とされていないかを見ます。 1年分ではなく13か月分にするのは、年に一度だけ払う契約を取りこぼさないためです。
身に覚えのない会社名が並んでいたら、その名前をそのまま検索してみてください。 ただ、明細を1枚ずつ見ていくのは、正直それなりに骨が折れます。 ご家族と一緒に、気が向いたときで構いません。
4. アプリを消す前に、解約を先に済ませる
これは、本当に多い勘違いです。 スマホの画面からアプリを削除しても、契約そのものは生きたまま、 お金は毎月引き落とされ続けます。
解約は、必ず1や2で開いた一覧の画面から行ってください。 解約したいものを押すと、 「解約」または「定期購入を解約」というボタンが出てきます。
アプリから申し込んだものは、解約しても支払い済みの期間が終わるまで使えるのが基本です。 ただ、ホームページから直接申し込んだ契約のなかには、 解約したその時点で使えなくなるものもあります。 月末まで待とうと思っているうちに忘れてしまうくらいなら、 気づいた日に済ませたほうがいいのかもしれません。
5. 親が亡くなった後にサブスクを止めるには
まず知っておいていただきたいのは、 亡くなったからといって、支払いが自動的に止まるわけではないということです。 誰かが手続きをするまで、引き落としは続きます。
手続きの方法は、会社によって変わります。 スマホからそのまま解約できる場合もあれば、 問い合わせ窓口に連絡して、亡くなったことを伝える必要がある場合もあります。 そのときに、続柄が分かる書類の提出を求められることもあります。
クレジットカードを先に止めれば済む、と考えたくなるのですが、 カードを止めても契約自体は残るため、未払いとして残ってしまうことがあります。 遠回りに見えても、契約そのものを一つずつ止めていくのが結局は早いようです。
そして、どの方法をとるにしても出発点は同じです。 何を契約していたかが分からなければ、連絡すべき相手も分かりません。 スマホが開けないと、その入り口にすら立てない。 母のときに私がぶつかったのは、まさにそこでした (このあたりはスマホの中身、迷わず整理する方法にも書いています)。
6. 残す契約は、紙に書き出しておく
解約せずに続けるものが決まったら、 サービスの名前と月額だけでいいので、紙に書き出しておいてください。 パスワードまでは要りません。
何を契約しているかの一覧が一枚あるだけで、 もしものとき、家族が探し回らずに済みます。 私が母のときに一番ほしかったのは、まさにその一枚でした。
ここに書いたのも、私が実際に困った経験から見えてきたことの一部です。 パスワードの残し方や、SNSごとの扱い方、 家族に渡すノートの作り方まで、 ひととおりまとめたものを一冊の本にしました。 よろしければ、続きをのぞいてみてください。